バリアフリーとは、生活上の障害を取り除くことを言います。住宅に当てはめると、床段差をなくしたり手すりをつけたりすることが当てはまります。現在施行されているバリアフリー新法が制定される前は「ハートビル法」という名前でした。これは、ハートのあるビル作るという意味でした。それは公共施設やコンビニエンスストア、大規模マンション、事務所、学校といった特に多くの人が利用する建物、お年寄りや体の不自由な方が主に使う老人ホームなどのが対象で、お年寄り、車いすを使用する人、目が不自由な人、耳が不自由な人、小さい子どもや妊娠中の人、外国人まで、とにかく全ての人が利用しやすい建物にするという意味です。
現在ハートビル法は廃止され、対象をさらに広げたバリアフリー新法が施行されています。バイアフリーは、旅客施設や車両、道路や駐車場、公園まで広げています。
一般的にバリアフリーというと、まず段差のない床を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。車いすでは少しの段差でも乗り越えるのが困難で、高齢の方は転倒の危険性があるため、家の中の段差はないに越したことはありません。
近年、新築のマンションではバリアフリー化が進み、玄関や浴室以外の床はフラットになっているケースが多いです。もちろん、玄関で、靴をはくたたきの部分と靴を脱ぐ玄関ホールの仕上材を変え、空間を仕切り、段差を設けない例もあります。お風呂も流れ口に向かって傾斜をつけて、入り口にはパッキンが着いているだけで、ほとんど段差がないものもあります。
しかしすでに段差ある場合、バリアフリー化が難しい場合は、段差と認識できる工夫をすることが大切です。つまづきなどの室内での事故は主に「見えない」「気付かない」が原因です。証明を明るくする、段差部分に色をつけるなどをして見えるようにすることも大切です。
ヒートショックとは、急激な温度変化が体に及ぼすことで、室温の変化によって血圧が急激に変化し、脈拍が早くなったりすることです。血圧の高い方や高齢者が、冬場、暖かい部屋から冷えたトイレ・浴室などに移動したときに多く発生します。ヒートショックを防ぐためには、冬場の家の中の温度差が3℃から5℃以内であることが望ましいといわれ、国土交通省でも暖房居室と非暖房居室の温度差は5℃以内・廊下とトイレの温度差は3℃以内であることを、推奨しています。
冬場は、高齢者や高血圧の方が利用する前に、トイレや浴室を充分暖めておくなどで防ぐことができますが、もっと簡単な方法もあります。窓ガラスを断熱性の高いものに変えることで暖房効率と、空気の還流が良くなり家の中で激しい温度差がなくなります。見落としがちな窓ガラスですが、高齢者や体の弱い方の健康を考えた場合、とても大切な「バリアフリー」です。